酸洗いには、正しい知識・技術・設備が必要

金属に付着したさび等を硫酸や塩酸などで除去する酸洗い、有毒ガスなどが発生する場合もあり危険、作業には正しい知識・技術・設備が必要となります。酸洗いは設備が整った工場に限らず、使い方が比較的容易な家庭用も販売されています。酸洗い処理は、設備が整った工場では酸洗処理後に水洗い・中和・乾燥などの工程で行われるのが一般的、一方、家庭用の場合はこれら工程を大まかにカットされているため、仕上がりはプロが行うより劣りますが、環境被害が深刻であることに変わりはりません。酸洗い処理した金属は、さび等がなくキレイな状態ですが、換言すると腐食しやすい状態でもあるため、速やかに防錆処理を施さなくてはなりません。

酸洗い処理は危険、環境汚染も深刻

危険を伴う酸洗い処理を行う場合は、安全メガネ・防毒マスク・長靴などの保護具が不可欠です。汚染から作業員を守るためには特定化学物質作業主任者を必ず置かなければならず、酸洗い処理で出た廃液は都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託する必要があります。酸洗いを工場操業する場合は、排出水や地下浸透水の汚染状態を管理する公害防止管理者、工程によっては放射線取扱主任者も必要です。酸洗い処理で硫酸などの薬品が、皮膚に付着した場合は多量の水と石けんで洗い流す、吸入した場合は新鮮な空気が吸える場所に移動する必要があり、いずれの場合も直ちに医療機関で受診することが望ましいです。よくある間違いは、飲み込んだ場合に無理して吐き出すこと、無理に吐き出すと食道や器官を傷つける恐れがあり危険、至急病院へ行きましょう。

金属の錆などを除去する酸洗いに使用する薬品は人体への刺激が強いのが特徴です。肌に触れると火傷などの症状に見舞われる他、気体を吸い込むと健康被害が生じるので防護服やマスクの使用を厳守する必要があります。